小町の休日

植物を育てたり、化粧品を手作りしたり、釣りしたり、温泉に行ったり。。。「美・食・遊」に大きくカテゴリ分けした気ままな休日を、とりとめなく書きとめたブログ。

床瀬の蕎麦 三椒庵で昼食 三椒庵コース

こう屋旅館をチェックアウトした後は、叔父の顔を見に私たちの田舎へ。
昼食は、十割そばのお店 三椒庵で、三椒庵コース。
ゆっくりまったり、雪景色の中、十割蕎麦&囲炉裏料理を楽しんだ。

私たちの田舎

叔母や従妹たちと離れがたく、叔父の顔も見がてら、田舎に寄ることに。
私の田舎は竹野の山奥で、神鍋山の麓にある。


田舎と言っても、祖父母が亡くなってからは、帰れる場所じゃなくなってしまい。。。
伯父の家系を除いた親族一同、お墓参りすらさせてもらえないと言う、あり得ない状況で。。。


祖母が亡くなった後に、叔父がその真近くで蕎麦屋さんを始めたことで、
叔父のお店が私たちの田舎となった。

ご先祖さまや祖父母には、叔父のお店からや、車で前を通る際に手を合わせ、謝罪している。


私の田舎は、神鍋山の麓にある小さな村。
昔は「城崎郡」だった。
ほんとに田舎で、田んぼと畑と山、そして初夏には蛍が舞う澄んだ清流と、おいしい空気に、蕎麦屋が数軒、、、
それ以外はなーんもない。


田舎とは言っても、私はここで生まれ育ったわけではなく、私の父の故郷。
私はここが小さい頃から大好きで、大人になった今も変わらず大好きで。
疲れると、ここの空気を吸いたくなる。


私にとっては、子供の頃の自分に会える懐かしい場所でもあり、今は亡き祖父母との思い出の詰まった、第2の故郷でもある。
まぁ、祖父母との思い出といっても、怒られた記憶しかないけどな(ーー;


今日は、雪がどんどん降り、あっという間に辺りは真っ白けに。

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最近は温暖化の影響なのか、このあたりでも雪が少なくなったが、本来ここは雪深い。
私が小さな頃は、軽々と私の背丈を越す雪が積もっていた。


今日のニュースでは、どこもかしこもすごい大雪みたいな報道で。
でも、この辺ではこんな程度では、大雪だとは言わない。
それでも、私たち親子と従姪にとっては大雪で 笑
しんしん降ってた雪がどんどん積もっていくさまを、はしゃいで見ていた。

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四季折々、色んな表情を見せてくれる私の田舎。
私は、ここの冬の顔がいちばん好き。
娘は、何度も何度も外へ出て、ぼ~っとただただ間抜け面で雪を眺めていた。

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この雪景色を背景に、囲炉裏で暖まりながらのお料理は、もう格別。

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このベストなタイミングに、私と娘は喜びMAX‼️
寒さなんて、なんのその。


床瀬の蕎麦

以前、俳優の今井雅之さんがお元気な頃、城崎出身ということから、城崎を紹介する番組があった。
その際に「床瀬そば」のお店も紹介され、それ以来この辺りの蕎麦は有名になった。


こんな車通りのない田舎に、すごい人や車がズラリ並ぶことも。
それも季節によりけりで、真冬にはなかなかこんな山奥に来る人もなく。
それでも、昔に比べると、車やバイクがほんの少しでも通ることが、私には意外。


本来「床瀬そば」という名称は、「床瀬そば」というお店の商標で、他の店では「床瀬そば」を名乗れない。
あくまでも「床瀬という地域にある蕎麦屋」と言うだけ。

でも、「床瀬の蕎麦屋=床瀬そば」と思ってる人が多いみたい。


私は、小さい頃からずっと、祖母の作る蕎麦を食べてきた。
まず、育てた蕎麦の実からそば粉を作る。
そのそば粉に、これまた育てた山の芋をつなぎにして、蕎麦を打つ。


黒っぽい灰色の蕎麦だった。
柚子といりこやかつおのきいたお出汁で、素麺を食べるような要領で食べる。
結局ざるそば 笑
私は、子供の頃から、この祖母の蕎麦が大好きで、祖母には「おばぁちゃんよりも蕎麦か」と言われるほど。


私は、小さい頃から床瀬の蕎麦を食べてきたことになるわけで。
でも、床瀬の蕎麦自体に統一性はなく、祖母はつなぎに山の芋、叔父はつなぎを使わない十割そば、小麦粉を使用している所等々さまざま。
床瀬のそばと言っても、実は蕎麦粉もつなぎも製麺方法もそれぞれ。


祖母のそばは、自家栽培、自家製扮、つなぎも自家栽培の山の芋、そして手打ち。
とても手間隙かかる贅沢なお蕎麦を、私は小さな頃から食べてきたことになるわけで。
改めて祖母に感謝。


三椒庵コース

手作りこんにゃくと、落花生豆腐。

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どちらも、手間隙かけて叔父が作った、完全手作りの自慢の1品。
特に落花生豆腐は、1日限定10食。
それ以上は作れない。

これがまた、なんとも言えないまろやかさと舌触りで、とてもおいしい。


手作りのこんにゃくは、とろっとした食感に仕上げてあり、トロとこんにゃくの間を行ったり来たり、不思議な感覚。


ヤマメの塩焼き。

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ピチピチ元気なヤマメを串に刺し、囲炉裏でじっくり焼く。
刺身でも食べられる極上ものを敢えて焼く、贅沢な食べ方。


まず、頭と中骨以外の身を食べる。
内蔵もしっかり焼いて、全て。
食べ終えたら、頭と中骨は網の上に戻し、カリカリになるまで焼く。
焼き骨せんべいは、カルシウムたっぷり。

何も残すことなく、ムダなく食べ尽くす。


原木しいたけ。

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このしいたけは、とても肉厚がある。
お肉のようなジューシーな食感で、傘の部分はもちろんのこと、軸も石づきも全て食べられる。


傘の内側が汗をかいてきたら食べ頃、焼きすぎないのがポイント。
この時には傘だけを食べ、石づきがついたままの軸は半分に割いてからまた網に戻し焼く。

この石づきは程よい固さで、軸と一緒に食感を楽しめる。


但馬地鶏の松葉肉。

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松葉ガニではなく、鶏の部位を指す。
鶏の喉肉で、松の葉の形に似ていることから、松葉と呼ばれる。
鶏1羽から1個しかとれない、希少なお肉。

歯応えが良く、おいしい。

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網のすみっこに写っているのは、再度戻したヤマメの頭としいたけの軸。


残念ながらこの松葉肉、もう手に入らないらしく、今のストックがなくなれば終了。
それ以後は、但馬地鶏のせせりに変更を余儀なくされる、とのこと。

すごいショック( ノД`)…
私たちは、これが最後になるかも。


仕入先が、夏の台風被害でダメになってしまったとか。
なんとか復帰して欲しいと願うが、難しいとのこと。
ほんとに残念。。。


メインの十割そば。

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お出汁につけて食べるのは定番。
でも三椒庵では、ワサビを乗せるだけ、塩を振りかけるだけ、、、といった食べ方もできる。
そば粉100%ならではの楽しみかた。
国産のそば粉のみを使い、つなぎを一切使わない十割そばが味わえるのは、床瀬では三椒庵だけ。


叔父の打つそばを食べるまで、私は「十割そば」という言葉すら知らなかった。
「二八そば」などと言うのは、そば対つなぎの割合だと叔父から教わった。
そして、叔父のそばを食べて以来、100%そば粉のみで作られた十割そばにはまってしまう。


娘は、そばが好きなくせに、よそではわざわざうどんを食べる。
そばは三椒庵で食べる、わざわざよそで食べんでもえーねん、と。。。
それでも、長野県などのそば専門店で、「十割そば」と書いてあるお店に行くと、食べている 笑
娘にとってのそばは、私にとっての「祖母のそば」みたいなもんなんやろなぁ 笑


ただ、三椒庵のお出汁が、私は開店当時の味の方が好きかな。
当初は、祖母と同じ柚子の利いたお出汁だった。
あるお客さんに、「ソバがおいしいから、柚子とか入れず、シンプルな出汁にしないともったいない」と言われ、柚子を入れなくなったんだとか。


塩やワサビでシンプルに食べれるんやし、お出汁は柚子入りの方が、床瀬らしくて良い気するけどな。。。
私的には「柚子=床瀬のお出汁」と言う固定観念が捨てきれない。
まぁ、そんだけ叔父の蕎麦がおいしいと言って下さってるわけで、本当に有り難いことではある。
今度、私用に別途柚子のお出汁をお願いしてみようかな。


ごちそうさまでした。

三椒庵のコース詳細
三椒庵の単品メニュー


帰路

雪景色を楽しみながら、オイルランプの暖かい灯りの中で、囲炉裏を囲んで団欒し、心もお腹もほくほく。
とちもちは食べきれず、包んでもらって持ち帰らせてもらうことに。


完食後も、なんだかんだと話に花が咲き、ゆっくり楽しい時間を過ごした。
そうしてる間にも、雪はしんしんと降り続け、叔母がそわそわし出した。


叔母はもちろん、これ以上の雪道にも慣れているが、従弟が、叔母の車の車高を下げたらしく、雪が積もりすぎると動けなくなるとのこと(  ̄▽ ̄)


ならば今のうちにと言うことで、予定してたよりも1本早めの電車に乗ることに。
そうして、叔父に見送られ、叔母の車に乗り込み、三椒庵をあとにした。


私のいなかー(^|0|^)
また来るからなーっ(^-^)/~~~


豊岡駅に到着。
特急券を買って、少し時間があるので、待合室で寒さを凌ぐ。
叔母たちも、寒い中一緒に待ってくれた。


そろそろ電車の到着時刻、叔母たちとの別れの時刻。
叔母とはまた近いうち会える距離でも、従妹と従姪とはまたしばらく会えない。


なんだかんだと別れの挨拶をし、久しぶりに駅で見送られるこのシーンに、子供の頃を思い出す。
しばらく会えそうにない身内との、駅でのバイバイ。
見送っても見送られても、子供のころ悲しかったなぁ。。。
私は、子供の頃から成長してないのかも(ーー;


キップを通す時、「あんたまた帰っといでよ」と叔母が言った。
なんて言うか。。。もう気持ちがぶわっといっぱいいっぱいになった。
「ありがとー。また帰ってくるわぁ」
階段を降りてる間も、姿が見えなくなるまで、お互いに手を振り振り。


私たちの田舎、竹野。
祖父母が亡くなっても、祖父母の家には帰れなくても、私たちの故郷に変わりはなく。
祖父母の家に帰れないこと、祖父母のお墓参りすらできない状況に、実はいつまでもウジウジしていた私にとって、この叔母の一言でスーッと霧が晴れた。


「また帰って来ようなっ」
「楽しかったなっ」
今度は、電車からの雪景色を楽しみ、娘と癒しの電車旅。


田舎があって良かったと、ほんとに思う。
「今年の汚れ、今年のうちに」これって何のCMやったっけなぁ。。。
田舎の自然が、今年たまった私の心の汚れ、ぜーんぶキレイに流してくれた。

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私のいなかー(^|0|^)
ありがとー\(^o^)/


心の洗濯終了。
明日からまた頑張ろう○(゜ο゜)o

十割そばと囲炉裏料理 三椒庵