小町の休日

植物を育てたり、化粧品を手作りしたり、釣りしたり、温泉に行ったり。。。「美・食・遊」に大きくカテゴリ分けした気ままな休日を、とりとめなく書きとめたブログ。

熊野本宮大社で初詣

龍神温泉 民宿 せせらぎをチェックアウトした後は、熊野本宮大社で初詣。
湯の峰温泉のお湯を汲んで、帰路へ。

ドライブイン龍の里

民宿 せせらぎをチェックアウトした後は、帰りにいつも寄るドライブイン龍の里へ。


ここのおっちゃんが、いつも気さくに声をかけてくれる。
毎年、お正月にせせらぎに泊まった後、お土産買いがてら寄るだけなのに、私たちの顔を覚えてくれている。


昨日せせらぎに行く前、小腹が空いたので少し立ち寄った。
中でカップラーメンを食べていたら、いつものおっちゃんが来て、なんだかんだと雑談。
ブランド化されたと言う貴重なみかんの話を、聞かせてもらった。


そんな雑談の中でも、やっぱり今年も覚えてくれていたことがわかる。
たくさんの人達が訪れる場所で、年に1度来る程度の私たちを覚えてくれてるなんて、ありがたい話。


「また明日、お土産買いに寄りますね~」と出ていこうとした時、おっちゃんが「旅館でこれ食べー」とみかんを下さった。
このみかん、すごく甘くておいしかった。


そんなこんなで、今日もいつものように龍の里でお土産を買って、また少しおっちゃんとお話して。
昨日のみかんの御礼を言って、帰るときだった。
「また来年も帰っておいでー」と。


ん?なにやら最近ご縁のある言葉。
年末、叔母からの「あんたまた帰っといでよ」に感動したところ。
今年早々、龍神村でまたこの言葉を聞くなんて、びっくり。


帰っておいでかぁ。。。
ほんまになんていうのか、、、心があったまる言葉やわぁ。。。


「はーい。来年もまた帰ってきまーす。」


お正月と言っても賑わいを見せるわけでもない、時間が止まったようなひっそりした村、龍神村。
私の田舎と同じ匂いのする、大好きな龍神村。
ここの人たちも、暖かい好い人ばかり。


龍神村で体も心もほくほく。
今度は龍神村を背に、田舎の風景を楽しみながら熊野本宮大社を目指した。


熊野三山

私たちは、毎年お正月には必ず民宿せせらぎに泊まって、熊野本宮大社に初詣する。
お正月恒例。


日本全国には、数千もの熊野神社がある。
その熊野神社の総本宮が三社あり、三社を総称して熊野三山と言う。
熊野本宮大社は、熊野三山のひとつ。
熊野三山は和歌山県南部にあり、熊野三山をお詣りする道が熊野古道。

★熊野三山★①熊野那智大社:那智勝浦町
②熊野速玉大社:新宮市新宮
③熊野本宮大社:田辺市本宮

熊野那智大社は、熊野夫須美大神=イザナミノミコトが主祭神。


熊野速玉大社は、熊野速玉大神=イザナギノミコトと、熊野夫須美神=イザナミノミコトの夫婦神が主祭伸。


熊野本宮大社は、家津美御子大神=スサノオノミコトが主祭神。


熊野三山と日本神話

神社と、日本神話との繋がりは深い。
熊野夫須美大神と聞くと、「。。。❔」となってしまうけど、「イザナミ」と聞けば理解できる。


伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)は夫婦の神様。
日本の島々を誕生させ、次々に神様を産み出した。→国生み


イザナミが亡くなり、イザナギは黄泉の国へ迎えに行くが、変わり果てたイザナミを見て逃げ出してしまう。
怒ったイザナミが追いかけたので、イザナギは黄泉の国を閉ざした。


それ以来、イザナミは毎日たくさんの人を殺し、イザナギは毎日もっとたくさんの人を誕生させることになった。→黄泉の国


この夫婦神を主祭神としているのが、熊野速玉大社。
熊野速玉大社には、神倉神社という別宮がある。
神倉神社の御神体は、「神武東征」でカムヤマトイワレビコ(神武天皇)が登ったとされる、ゴトビキ岩。


この時、カムヤマトイワレビコを、大和まで道案内するために遣わされたのが、八咫烏。
この八咫烏は、熊野三山の三社の神社共通で祀られている。


熊野那智大社の主祭神は、夫婦神の妻の方イザナミ。
熊野本宮大社は、その息子スサノオを主祭神としている。


スサノオノミコト

須佐之男(スサノオ)は、最高神である天照大御神(アマテラス)の弟。
月読命(ツクヨミ)を含めて、三貴神と言う。


この三貴神は、黄泉の国から帰ったイザナギが、水で穢れを祓う時に、左目・右目・鼻から産まれたという説や、イザナギ・イザナミを両親とする説などがある。


私は、日本書紀で伝えられるイザナギ・イザナミ両親説を支持。
スサノオは、日本神話の中でも多く登場する神様で、色んな顔を持つ神様。


お母さんに会いたいと泣き続け、父イザナギに怒られ大地を追放。
姉アマテラスを頼り、高天原へ向かう。


アマテラスはスサノオの力を恐れて、八尺瓊勾玉を身につけ武装し対峙。
スサノオに悪意はないと証明され、高天原にいることを許された。


が、乱暴をはたらいた為、アマテラスは天岩戸に引き籠る。
八百万の神が八咫鏡を作ったりして、アマテラスを引っ張り出すことに成功。
でも結局スサノオは、高天原を追放される。


オオゲツヒメノカミ(穀物の神様)を、殺してしまう。


出雲に向かい、ヤマタノオロチを退治し、草薙の剣を手に入れる。
クシナダヒメと結婚し、出雲で幸せに暮らす。
草薙の剣は、アマテラスに献上した。


この日本神話に登場する、草薙の剣・八尺瓊勾玉・八咫鏡の3つのお宝。
=歴代天皇が継承してきた、三種の神器。


その後、子孫の大国主命(オオクニヌシ)に国造りをするよう命じ、様々な試練を与える。


まぁ、ザッとこんな感じのあらすじ。
スサノオのパワーは強大で、荒ぶる神の性質が大きい。


でも、人助けからヤマタノオロチに立ち向かう強さと、その代わりに欲しいもの(妻)を手に入れる強引さ、日本で初めて和歌を読んだとされる風流な一面もあり、妻やその親にも尽くす良き夫でもあり、子孫に試練を与える厳しさも持ち合わせ、、、


とてもひと言では語れない、色んな面を兼ね備えた神様。
多面性のある、ミステリアスな荒ぶる神。
この多面性が、たくさんの御利益のいわれかな。


湯の峰温泉と本宮大社

以前は、せせらぎに泊まって熊野那智大社で初詣していた。
ただ、私が毎年欲しい御札や御守などが、熊野那智大社飛瀧神社の両方御参りしないと、手に入らなかった。


どちらにしても、那智に来たからには那智大滝を拝みたく、那智大社だけでなく飛瀧神社にも行きたいという思いもあり。
当初は、那智大社→飛瀧神社のセットで初詣していたのだった。


私は温泉水が必要で、湯の峰温泉へよく出かけたりする。
本宮大社はその湯の峰温泉の近くにあり、ある時ふらっと寄ってみた。


那智大社より本殿までの距離も短く、ここでは全ての御札や御守が手に入ることを知った。


せせらぎからの帰り道に、湯の峰温泉水を汲みに必ず本宮に寄る私にとって、これほどピッタリな条件はなかった。


それ以来、せせらぎに宿泊→湯の峰温泉水を汲む→本宮大社で初詣という流れが主流になったのだった。


今回も、龍神村から本宮へ向かい、まず湯の峰温泉へ。
湯の峰温泉水を汲んで、抜け道を通り本宮大社に行った。


お正月なので車も多く、渋滞の中本宮大社から離れた駐車場まで並ばないといけない。
でも、この湯の峰温泉からの抜け道を使うと、他の車に出合うこともなく、すんなり本宮大社の鳥居近くの駐車場に行くことができる。
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熊野本宮大社で初詣

熊野本宮大社に到着。

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鳥居をくぐって、158段の石の階段を上がる。
途中、左側に「祓戸大神」がある。
まず、ここを御参りして身を清めてから、手水舎に向かうのが正しい順序らしい。


が、、、真っすぐ階段を上って行く人たちがほとんど。
人も多いため、どうしてもそのままの流れで階段を上って行ってしまう。


やっとこさ手水舎に到達し、順番待ち。
左手→右手の順に手を清め、口をすすぐ。


まず納札所へ行き、去年の御札や御守を納める。
御賽銭を入れ去年の御礼を済ませたら、本殿へ。

お正月は人が多く、なかなか本殿へ辿り着けない。


本殿は4社ある。

★熊野本宮大社の上四社★左側から
①第三殿(証誠殿):家津美御子大神=スサノオノミコト
②第二殿(中御前):速玉大神=イザナギノミコト
③第一殿(西御前):夫須美大神=イザナミノミコト
④第四殿(東御前):天照大神=アマテラスオオミカミ

そして、右の隅の方には満山社。
ここは、八百萬の神様がお祀りされている。


主祭神であるスサノオノミコトが祀られている、第三殿から御参りする。


いちばん左端が、主祭神。
左端から右端に向かって、順番に御参りしていく。
左側から、第三殿→第二殿→第一殿→第四殿→満山社。


初めて行った時は、てっきり第一殿から御参りするものだと思い込み、、、
後になって、左側から順番だと知ったのだった。


お正月はすごい人が並んでるので、全ての神様を御参りするには結構な時間が必要。
私は右側の2社、第四殿(天照大神)→満山社(八百萬の神)だけを御参りする。


満山社は小さなお社で、見逃しがちかも。
ここには、人と人との御縁を結ぶ石が祀られている。


よくある縁結びの神様という意味ではなく、人と人との良い御縁を授けて下さるので、私は必ず御参りする。

熊野本宮大社
熊野那智大社
熊野速玉大社


熊野本宮大社の御札と御守

その後、ふたつおみくじを引く。
通常のおみくじと、縁起物の小さな御守グッズが付いてくるおみくじ。

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この小さな御宝は、いつも小銭入れに入れて持ち歩く。
引いたおみくじを社務所前の木に結びつけに行き、次に御札と御守を受けに行く。


神棚に祀る神宮大麻と本宮大社の御札、玄関に貼る熊野牛王神符、鬼門に掛ける鬼門札、家の周りに置くお清めの白石、八咫烏の御守、子供御守に、交通安全の御守、、、なんだかんだと毎年受けるものがたくさんある。


特に、熊野三山ならではの八咫烏シリーズがお気に入り。
中でも熊野牛王神符は、オールマイティな有り難い代物。


「カマドの上にまつれば、火難をまぬがれる。
門口にまつれば盗難を防ぎ、懐中して飛行機、船にのれば、船酔い災難をまぬがれる。
病人の床にしけば、病気平癒となる。」と、伝えられている。
私は、玄関入ってすぐの壁の上辺りに貼っている。


産田社と 大斎原

昔の熊野本宮大社があった場所は、大斎原(おおゆのはら)と呼ばれている。
龍神村から向かうと、左側に本宮大社、右側に大きい鳥居が見える。


この大きい鳥居がある所が、大斎原
日本一の大鳥居。
この大斎原にも、たくさんの神様がお祀りされている。


本宮大社から大斎原へ向かう途中に、産田社がある。
ここは、伊邪那美命の荒御魂がお祀りされている。


熊野本宮大社→産田社→大斎原と、御参りするのが、本来の参拝方法だそう。
私は、いつも本宮大社だけで、大斎原の鳥居をくぐったことはない。


時間が許す時に、ゆっくり本来の参拝方法で参拝したいと思っている。

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