小町の休日

植物を育てたり、化粧品を手作りしたり、釣りしたり、温泉に行ったり。。。「美・食・遊」に大きくカテゴリ分けした気ままな休日を、とりとめなく書きとめたブログ。

龍神温泉 民宿せせらぎに泊まる 季節のお任せコース 極上ぼたん鍋

和歌山県にある、「日本三大美人の湯」のひとつ、龍神温泉に行った。
お決まりの「民宿 せせらぎ」に宿泊し、いつもと同じ季節のお任せコースを予約。

龍神温泉郷

龍神温泉郷は、和歌山県の日高川沿いに湧く温泉郷で、「日本三大美人の湯」のひとつ。
群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉と並んで、「日本三大美人の湯」と言われている。
ひっそりした山間の、静かな温泉地。

★龍神温泉郷★①龍神温泉:Na-炭酸水素塩泉(重曹泉)
②龍神小又川温泉:アルカリ性低張性冷鉱泉

龍神温泉と小又川温泉を総称して、龍神温泉郷と言われている。
龍神地区には、その他に丹生ノ川温泉と釜ノ崎温泉もある。


龍神温泉は、日高川上流に湧く温泉。
役小角が発見し、弘法大師が夢の御告げにより開湯したと言われている。
龍王の御告げだったことから、龍神温泉と呼ばれるようになったのだとか。


江戸時代には、紀州藩主徳川家の専用湯治湯として栄えたらしい。
龍神温泉の宿泊施設で有名な「上御殿」と「下御殿」は、ここの温泉を気に入った初代紀州藩主徳川頼宣が、専用湯治場として建てさせた歴史ある建物。


藩主の専用湯治湯として「上御殿」、家来用には「下御殿」だったらしい。
「上」と「下」の御殿か、、、なるほどな。


日帰り入浴は、龍神温泉元湯がある。

★龍神温泉元湯★・入浴時間:7時~21時
・料金:大人800円  小人400円 
・定休日:無休
    TEL:0739-79-0726

龍神温泉元湯は、内湯も広めで源泉掛け流し。
露天風呂からの眺めも良く、川のせせらぎが聞こえる。


真冬は、雪景色がとてもきれいで最高。
露天風呂で、娘と小さな雪だるま作ったり、火照った顔を雪で冷ましたり。


龍神温泉は、三大美人の湯と言われるだけあり、湯上がりのすべすべ感がすごい。


効能も、神経痛や筋肉痛以外に、火傷や慢性皮膚炎にも良いとされる。
飲用すれば、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病等に良いとされる。


日帰り入浴施設としては龍神温泉元湯しかないが、
下御殿でも、日帰り入浴することができる。

下御殿の日帰り入浴プラン
龍神温泉元湯
龍神温泉ガイド



小又川温泉は、龍神温泉よりも下流にある。
日高川支流の小又川に湧く温泉。
昭和52年に開発された、比較的新しい温泉。


龍神温泉と同じ重曹泉ではあるが、龍神温泉よりもPhが高く、湯上り後のお肌の質感もより良い。
小又川温泉の方が、よりつるつるすべすべ、お肌も柔らかくなる。


炭酸カルシウムとラジウムを含む重曹泉で、Ph8.8のアルカリ質の冷鉱泉。
ちなみに龍神温泉のPhは7.8で、湧出温度は40℃台。
pH8.5以上は、アルカリ性の温泉になるらしい。


私が知る限りでは、小又川温泉には日帰り入浴施設はなく、宿泊しないと入れないお湯のはず。

小又川温泉ガイド


高野龍神スカイライン

初めてせせらぎを予約した時はすごい雪で道中雪深く、たどり着けるのか不安になったほどだった。
なのに、ここ数年はタイミングが悪く、雪が全くない日ばかりで、雪景色が見れてなかった。


今日は、高野山辺りから雪が積もっていた。
やったー\(^-^)/
今年は、龍神の雪景色が見れるー‼️
娘と大喜び。


高野山でたこ焼きを買い、雪景色を眺めながら、高野龍神スカイラインで龍神村へ向かった。

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高野龍神スカイラインは、今は無料になっている。
高野山と龍神の中間辺り、護摩壇山の手前から、雪が吹雪いてきた。

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久しぶりに、雪景色の高野龍神スカイラインを楽しんだ。

高野龍神スカイライン


護摩壇山

護摩壇山の道の駅で、ちょっと休憩。
この辺りがいちばん雪が深かった。

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右奥にあるのが、高さ33mの展望塔「ごまさんスカイタワー」。
エレベーターで、展望室に上がれる。
数年前の秋に行ったけど、景色がパノラマで360'℃見渡せ、見事な紅葉に感動した。


その手前の建物には、売店やレストランがある。
スカイタワーも売店も、冬期はやっていない。

★ごまさんスカイタワー★・営業時間:9時半~16時50分
(土日祝は9時~16時50分)
・料金:小学生以上300円
・定休日:12月1日~3月末日まで休業
・TEL:0739-79-0622

護摩壇山は、平維盛が護摩木を焚いて平家の行く末を占ったと言われる、伝説の山。
この護摩壇山の山頂付近にあるのが、ごまさんスカイタワー。
伝説にちなんで、護摩木を積み上げた形になってるんだとか。


ここのガレージは、天体観測としても有名らしい。
冬の星空はきれいやろなぁ。。。


今日は、私たちの好きな木と雪のコラボが見れた。

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めちゃくちゃきれい(*≧∀≦*)

護摩壇山
ごまさんスカイタワー


民宿せせらぎに到着

龍神温泉に到着‼️
高野山では雪があったのに、少しずつ雪が少なくなっていき、龍神村に着いた時にはもう雪はなかった。
あ~ぁ(  ̄▽ ̄)


私はいつも、龍神温泉では「民宿 せせらぎ」に泊まる。
一泊二食8000円台と格安で、しかも通年料金。
部屋の広さで多少金額が変わるものの、どちらにしても8000円~9000円程度。


初めて泊まったのは、娘がまだ保育園の頃。
10年以上も前から変わらず通年この料金で、お湯も食事も接客も、何もかも全てにおいて満足できる。


「せせらぎ」という名前の通り,日高川に沿って宿があるので、せせらぎ音に癒されゆっくりできる。
部屋からの眺めも良く、山と川がすぐそこにあり、四季折々の良さを楽しめる。

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↑本日の部屋からの眺め。
今年も残念ながら雪景色は見れず。
でも変わらずきれいな清流に、今日も又癒される。。。


民宿せせらぎの宿泊プランは、2つだけ。
10畳和室か、6畳和室か、部屋の大きさで選ぶだけ。


食事は、その季節の地物食材を使用した、お任せ料理。
地元で採れる、山、川、海の幸。
春は山菜、夏はアユ、秋は松茸、冬は猪など、季節の地元食材を使った、ボリュームたっぷりのおいしい料理を戴ける。


その食材も、ご主人が釣ってきた魚や、狩ってきた猪や鹿などで、それをご主人が捌いたもの。
季節だけでなく、ご主人のその日の収穫によって、どんな食材の料理が並ぶのか、その日その日のお楽しみ。


娘が中学生になってからは、以前ほど行けなくなってしまったけど、お正月には必ず泊まりに来る。
ダンディーでマメなご主人と、アバウトで楽しい女将さんの、本当にアットホームで寛げるお宿。


美人の湯を満喫

お風呂は高野槙の内湯のみで、こじんまりしてはいるものの、お湯が最高。
湧出温度が低いので加温しているが、湯量も多く掛け流し。


窓を開けると、半露天状態で入浴できる。

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正面に山、見下ろすと清流、ここのこじんまりした癒しが好き。
平日は23時まで、土曜日と祝前日は24時間入浴できる。


龍神温泉湯元よりすべすべするなぁと思ってたら、最近になって小又川温泉だと気づいた。


体を洗った後、石鹸がしっかり流せてるか気になるほど、いつまでもぬるぬるつるつるする。
湯上り後の自分のお肌がすべすべで、嬉しくてついついいつまでも触ってしまう 笑


せせらぎでは、料理にも温泉水を使用したり、飲み水にも温泉水が出てきたりする。
重曹泉なので、山菜の灰汁取りにも使うと、女将さんが言っていた。


「まったりした水」という感じで、クセはなく、飲みやすい。


頼めば温泉水を置いてもらえるので、喉が渇いたら飲泉する。
ここでは、体の内側からも美人の湯を満喫できる。


体が冷えてきたら、何度でも温泉に浸かりに行き、今夜も美人の湯を満喫。


季節のお任せコースを堪能

前菜盛り合わせ。

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ご主人が釣ってきた魚が出たり、その時々で色々様変わりする。

今日は、いくらと自然薯、鯖と菜っぱの酢味噌、大海老の塩焼き、鮎の炙り、イタドリ。
竹筒に入ってるのが、イタドリ。
これが、すごく素朴でおいしい。


せせらぎに来てからは、私の中でただの雑草だったイタドリが、貴重な食材として一気にランクインした。
春の山菜採りには、ワラビやゼンマイ、フキなどと同じように必ず採りに出かける。
スッポンと言う地方もあるらしい。


この南蛮漬けは、今回ご主人が釣ってきてくれた魚。

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名前を聞いたけど、ど忘れしてしまった(´・ω・`)


この前菜も、猟&釣りの成果や季節によって色々変わる。
鹿肉のカツや、鹿刺しが乗ったサラダや、猪肉の生ハムだったり。


何年か前に猪肉の生ハムが出て、ご主人が生ハム作りに凝り始めたのだと、その時女将さんが言っていた。
猪や鹿を狩ってきて解体し、更に生ハムに加工、、、想像しただけで気が遠くなる。
そんな手間暇かかったおいしい料理が戴けるなんて、本当にありがたい。


松茸の茶碗蒸し。

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国産の松茸なんて、そうなかなか食べられないのに、松茸もキノコもいっぱい。


松茸の香りたっぷりのお出汁と、松茸の歯応えを、ゆ~っくり時間をかけて味わった。
秋に、松茸の土瓶蒸しを食べた時も、すごい松茸の量でびっくりした。


子持ち鮎の塩焼き。

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日高川のきれいな水で育った、大きい立派な鮎。
ぷっくりしたお腹には、たっぷりの鮎の子。
ほとんどが鮎の子と言えるほどの、詰まり具合。

もぅ最高‼️


なんだかんだとお料理を頂いて。
あれ?
鹿肉と猪肉の陶板焼きは⁉️
そー言えば、今日は出てこぉへんなぁ?
ってか、今日は鹿肉が全然出てこぉへん。。。


鹿肉と猪肉のジンギスカン風の焼き物は、いつも必ず出てくる。
民宿せせらぎの看板メニュー。


刺身でも食べられる鹿肉を、表面だけサッと焼いてレアで、山椒塩で戴く。
次に猪肉をしっかり焼いて食べ、
猪肉のヘルシーな脂に野菜やキノコをからめて焼き、更にとろけるチーズをかけて食べる。


これがめちゃくちゃおいしく、楽しみにしていた。
今日は、鹿がおらんかったんかな。
残念やけど、また今度やな。


極上のぼたん鍋

なんだかんだ言ってる間に、私たちのもうひとつの楽しみ、ぼたん鍋の登場。

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このぼたん鍋の味付けも毎回変わる。
今回は、にんにく味噌のぼたん鍋。


私は基本的には、ぼたん鍋は山椒のきいた赤味噌で食べたい派。
でも、せせらぎでいただくぼたん鍋だけは別。
今まで、ぽん酢や白味噌、トマト味など色々なパターンでいただいてきたが、どれもおいしくいただいてきた。
クセのないここの猪肉ならでは。


ここのぼたん鍋は、本当に一言では語れない。
私の中では、まったく別格の極上ぼたん鍋。


そして、盛り付けや登場パターンもまちまち。
今日は、猪肉を煮込んだ状態での登場。
今回のように、始めから猪肉を煮込んだ状態の時もあれば、牡丹の花のように盛り付けられて登場したり。


盛り付け方もその時々で、きれいな牡丹の花の時や、花もどきの時も。。。

↓ご主人が盛り付けたきれいな牡丹。

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↓女将さんの盛り付けの時は、花もどきに(笑)

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「猪肉=ご主人の狩りの成果」なので、うり坊の時もある。
うり坊だと聞いた時は、色々と込み上げるものがあったものの、、、これもまたいつもと違うボタン鍋をおいしくいただいた。


たくさんのお料理に、さらにぼたん鍋。
お腹ははちきれそうな状態。
どうしても残ってしまう日もあり、そんな時は翌朝に出して欲しいとお願いする。


まぁ朝食もボリュームすごいけど(笑)


夕食後は、こたつでゴロゴロテレビを見たり、温泉入りに行ったりのんびり過ごす。
そして、湯たんぽでぽかぽか朝までぐっすり。
これがまた幸せなほど熟睡できる。


ボリューム満点の朝食

朝食もボリューム満点。

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朝から、温泉茶粥、お雑煮、焼き魚、湯豆腐、玉子焼などなど。。。
ドリンクも、コーヒー、梅シロップ、梅酢から選ぶ。
私はだいたい梅シロップかな。


朝から鹿肉のシチューが出てくることもある。
今回は鹿肉は全く出てこなかった。
こんなことは初めて。


まぁ、ご主人が鹿と出会えへんかったんやろなぁ、ぐらいに思ってたら。
朝食の後、女将さんから事情を聞いて納得。


色々と大変だったようで💦
私たちの好物の、女将さんお手製「里芋トリュフ」も、里芋を育ててこられたおばあさんが寝込んでおられる為、作れなかったのだそう。。。


作り方を教えてもらったけど、女将さんのようにおいしく作れなくて💦


ご主人は、今年からお米も育てる事になったそうで、落ち着くまではしばらく大変そう。
年末は特に大変だったようで、それでも相変わらずのせせらぎのおもてなしに、ほんとうに感謝です。


そして、朝食後はまた温泉に浸かり、小又川温泉を名残惜しんだら、チェックアウト。


女将さん、ご主人、ありがとう。
来年もまたよろしくお願いしますm(_ _)m


女将さんに見送られ民宿せせらぎを後にし、熊野本宮大社に初詣に向かった。

民宿 せせらぎの季節料理プラン
blog.komachian.com