小町の休日

植物を育てたり、化粧品を手作りしたり、釣りしたり、温泉に行ったり。。。「美・食・遊」に大きくカテゴリ分けした気ままな休日を、とりとめなく書きとめたブログ。

床瀬 三椒庵 ぼたん鍋コース

知人の息子さんの成人の御祝いを兼ねて、三椒庵でぼたん鍋コースを予約。

西紀サービスエリアの躍りだこ

今日は、高速で三椒庵を目指した。


小腹が空いたので、丹波篠山口の西紀サービスエリアの踊りだこに寄った。
醤油味とソース味、1パックずつ購入。
みんなでつつくことに。

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イイダコが丸ごと入った、踊りたこ焼。

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大きいので、お箸で食べないと無理。
ボリュームあって、味もおいしかった。


贅沢でおいしいたこ焼きを食べ、また床瀬へ向かった。


三椒庵に到着

道中の雪景色を期待していたが、雪と言えるようなものに遭遇することなく。。。
銀世界であろうはずの私の田舎も、時々ちらほらと雪が降る程度。。。


えっ、これがうちの田舎の冬景色⁉️
うそやん(・・;)


そんなこんなで、三椒庵に到着。

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年末、叔母と来た時にこのチラシ↓を見て、三椒庵のぼたん鍋を食べてみたいと思っていた。

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ぼたん鍋は前もっての予約が絶対必要なので、正月明けてすぐに予約しておいた。
お正月、龍神村の民宿 せせらぎで極上のぼたん鍋を堪能したところだと言うのに、飽きもせず、、、。


三椒川

三椒庵の川床は、しっかり冬仕様。

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冬には雪の重みで床が抜ける危険があるため、床は外されている。
残念ながら、この季節は川床は利用できない。


三椒庵の横を流れる、この清流。
ここは、子供の頃から大好きな場所。


三椒庵のちょうど横辺り、ここが私の遊び場で。
もずく蟹をつかまえたり、魚をつかまえたり、少し下の深みはプール代わりだった。


この清流に「三椒川」という立派な名前があると知ったのは、叔父が三椒庵を開店することになった時。
「なんでお店の名前、三椒庵にしたん?」
という私の疑問に、叔父が答えた時だった。


大人になっても、名もなき小さな川だと思い込んでた私は、この立派な名前に衝撃を受けた。
未だに「三椒川」と名前で呼ぶ習慣がなく。。。
私は未だに「田舎の川」と呼ぶ(;・ω・)


三椒庵には、エアコンがない。
これも叔父のこだわりのひとつで、田舎の自然を丸ごと味わって欲しいとの思いから。


夏には、この沢がエアコンのような役目をしてくれる。
この沢の冷気で温度が下がるので、川床は涼しい。


そして、初夏には奥の小さな滝にホタルが集う。
ここは、ホタルスポットになっている。
シーズンになると、ここへお客さんをホタル観賞に連れて来てくれる宿泊施設もあるほど。


娘がまだ小さな頃、三椒庵から叔父の家に帰る時、
タイミング良くホタルの活動時間と重なり、見事な舞を見たことがある。


車の中からも、ずーっとホタルが舞う姿にくぎ付けに。
三椒庵から竹野浜の方へ下って行くと、右手にしばらくずーっと清流が続く。


車からしばらく見えるホタルに、娘とふたり夢中になったのだった。
道路まで出てきて、舞を披露してくれる子もいて、感動ものだった。


三椒庵では予約さえすれば、ホタルが舞う時間帯に店を開けてくれるので、ホタルの舞を背景に食事することもできる。

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通常は、ホタルが舞う時間は閉店している。
なので、完全予約制。


私がホタルを見た当初は、まだ川床がなかった。
私も一度、川床でホタルの舞を見ながら、三椒庵コースを楽しみたいと思っている。

十割そばと囲炉裏料理 三椒庵


三椒庵のぼたん鍋コース

十割そば。

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そばを食べてる間に、鍋の準備。


手づくりこんにゃくの刺身。

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とろっとした食感。


塩コショウで味わう、鹿肉の刺身(これは別注)。

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塩コショウで食べるのは初めて。
臭みのない鹿肉で、ほんとにおいしかった。


鮮やかな牡丹の花が出てきた。

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せっかくの盛り付けがもったいないけど、、、先に猪肉を入れる。
猪肉は、煮込めば煮込むほど柔らかくなるので、これがお決まり。


囲炉裏で鍋を温める。
猪肉がグツグツ煮たったら、野菜をいれる。

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お出汁は、私が好きな山椒のきいた赤味噌。
ぼたん鍋は、これがいちばんおいしい。
子供の頃から食べていたぼたん鍋が、この山椒のきいた赤味噌だったからなのかも。


懐かしい味、ぼたん鍋らしいぼたん鍋、これぞ元祖ぼたん鍋って感じ。

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野菜も猪肉も、最高においしかった。
まぁ、白菜が多すぎたけど。


そうしてる間に、野菜も猪肉もすってんてん、お出汁だけに。
これでごちそうさまかと思いきや、このお出汁を使って丼を食べるのだと言う。


そばもぼたん鍋も食べてお腹ぽんぽんやのに、今度はごはん⁉️
えーっ、食べられへんってー‼️


とか言いつつも、初めての食べ方に興味津々。
猪肉と野菜やキノコの旨味がたっぷりのこのお出汁に、たまごを割り落とす。


半熟ぐらいでになったらごはんに乗っけて、お出汁をかける。
ぼたん汁丼のできあがり。

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お腹ぽんぽんなはずが、まぁごはんの進むこと(笑)
旨味たっぷりのお出汁に半熟たまごにごはん、相性抜群で新鮮なおいしさで、見事にはまってしまった。


残ってるお出汁を、叔父にお願いして持ち帰りさせてもらった。
家でもこの丼作ってみよ(^o^)b

三椒庵のコース詳細
三椒庵の単品メニュー


懐かしい苦味

そうこうしてると、娘がメニューにある「栃餅ぜんざい」が気になると言い出した。
お腹がはち切れそうだったけど、せっかくだからと半分ずつして食べることに。


囲炉裏でほどよく栃餅を焼いて、栃餅ぜんざい。
これもまた、はち切れそうなお腹のはずが、、、
おいしさのあまり、なんで半分ずつにしてしもたんや、と文句が出るほど。


栃餅の苦味って甘いものと合うんやなぁと、今日しみじみ思った。


私は子供の頃から、祖父母が杵と臼でついたお餅を食べてきた。
いつも、豆餅・白餅・栃餅の3種類。
私は豆餅が大好きで、栃餅は苦くて嫌いだった。


大人になって改めて栃餅を食べたのが、三椒庵が開店してすぐのこと。
三椒庵コースに含まれている、焼き栃餅を食べた時だった。
不思議なことに、おいしかったのだった。


なんでか全くわからない。
本当に嫌いだったのに、食べた瞬間「懐かしくておいしい苦味」だと素直に思った。
私は嫌いなものは嫌いな性分なのに、栃餅だけは違った。


それ以来栃餅は大好物になり、買ってまで食べるほどに。


栃の実は、食材として使えるようになるまで、時間と労力がかかるらしい。
叔父から聞くまで、そんなことすら全く知らなかった。
祖母が、そんな大変な工程をひとりでこなしていたことも。。。


さすがの叔父もそこまで手が回らないので、知り合いに頼んでわざわざ手づくりしてもらってるのだと、今日初めて聞いた。


「手づくり」かぁ。。。
なんとなく、ずーっと不思議だった懐かしい味の疑問が解けた気がした。
私の舌が、祖母の味を思い出したんやろなぁ。


おばぁちゃんの味がこんなに恋しいとはρ(・・、)
今ではこんなおいしいのに、祖母が作ってくれてた頃においしいと言って食べたかったな。


今日も三椒庵で、今は亡き祖父母を懐かしみつつ、おいしく暖かく癒された。

三椒庵のコース詳細
三椒庵の単品メニュー


竹野の海

三椒庵を出て帰ろうとしたけど、やっぱり無理‼️
田舎に帰って来たのに、海見んと帰るわけにいかんわなぁ。


寒さなんてなんのその。
私は冬の海が大好き。
私のDNAが濃い娘も、もちろん同じく。


叔父と叔母も、「寒いのに何しに行くん‼️」と呆れていたが。。。
叔父と叔母に見送られ、竹野浜へ向かった。


私の田舎は山の麓ではあるが、ここから海へは車ですぐ。
30分もかからない。


竹野浜に到着‼️
私たちを迎えてくれたのは、いつもと変わらない澄んだ海。
私が子供の頃から遊んで来た、大好きな竹野の海。


竹野の海と空。

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これこれ、この懐かしい景色とこの潮の香りが恋しかったんやぁ。


相変わらずの透明度。

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私の田舎の海。
この海が子供の頃から大好き。


竹野浜は、「日本の渚100選」と「海水浴場100選」という肩書きを持つ。


兵庫県の最北端、猫崎半島。

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荒波で削られた岩、ぼこぼこあちこちに穴のある独特の岩、ここの波の荒さがわかる岩場。
冬は特に波が荒く、波が岩に当たって飛沫が飛んでくる。


猫崎半島の冬景色が、いちばん好き。


海から離れた穴ぼこにも海水があり、その中に小さな魚が住んでたり、海藻が生えてたり。
よく、よそ見してはドボンとはまった。
冬には飛沫と共に小さな海老が飛んできたり。
まぁ、思い出深い場所。


私は、竹野浜を「田舎の海」と呼び、この猫崎半島は「田舎の海岸」と呼んできた。
それは今でも変わらない。


私は真冬だろうが、猫崎半島の冬景色が見たい。
今日は日も暮れ始め、浜派の娘からのブーイングであきらめることに(ーー;


猫崎半島を背景に建つこのホテルは、奥城崎シーサイドホテル

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ここは、祖母が亡くなる少し前よくお世話になった。


この奥城崎シーサイドホテル、名前通り海に面したオーシャンビュー。
温泉に浸かっても竹野浜、部屋に戻っても竹野浜。


奥に見えるのは、北前館

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入り口に船の模型があり、食事処、竹野温泉入浴施設、お土産屋さんが揃っている。
竹野温泉は塩化物泉で、飲泉もできる立派な温泉。
北前館では、入浴しなくても飲泉だけできる。


1Fにあるレストラン白帆は、眺めも良く食事もおいしい。
ここの海鮮丼と北前御前がお気に入り。


潮風を感じながら、テラスで海鮮丼を食べるのが大好き。
北前御膳は、2000円程で舟盛みたいに出てくるので、贅沢気分に浸れる。


シーズンによって、バイキング式になる。
蟹シーズンには、本格的な蟹会席を楽しめる。


今日は、三椒庵でゆっくり過ごし、田舎の山も川も海も見れて、とっても満足。


幼かった私もおばさんになり、厳しく優しかった祖父母は旅立ち、先祖代々続いてきた私の田舎も継ぐものなく廃れていく。


人間模様は日々移ろっていくというのに、田舎の山や清流、海は、なんも変わらずここにある。
私の田舎、今日も本当にありがとう。

十割そばと囲炉裏料理 三椒庵
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