小町の休日

植物を育てたり、化粧品を手作りしたり、釣りしたり、温泉に行ったり。。。「美・食・遊」に大きくカテゴリ分けした気ままな休日を、とりとめなく書きとめたブログ。

ヘチマたわしを作る

これから立派なヘチマになろうとしているところで、栄養素を奪われたヘチマ。
せっかく実を結んだヘチマを捨て置くには忍びなく、たわし作りをすることにした。

ヘチマをたわしにする3つの方法

ヘチマ水採取のため茎を切断した後、ヘチマたちにに栄養素が届くはずもなく、実の成長は止まった。
それなのに、ヘチマたちはすぐに枯れることもなく元気だった。
ヘチマたちが抱え込んでいたヘチマ水が、その生命力に違いない。
恐るべし、ヘチマ水の威力‼️


ヘチマたわしにするには、3つの方法があるらしい。

★ヘチマをたわしにする方法★①水に沈めて腐らせる方法。
②枯れるまで放置する方法。
③お鍋で煮る方法。


①水に沈めて腐らせる方法。
ヘチマを水に沈めて放置→2週間程で腐ってくる→ズルンと皮が剥げる→洗って干す。
いちばん手軽と言えば手軽かな。


でも、腐らせるのですごく臭いらしい。
ってか、腐らせるってなぁ。。。
雑菌も増えそうやし、洗うのも大変そう。
漂白剤必須=漂白剤はイヤ‼️
ってことで、却下‼️


②枯れるまで放置する方法。
ひたすら放置→茶色くなってカラカラに→皮を剥ぐ→洗って干す。
これは手軽。


ただ、たわしの色が少々見映え悪いかも。
漂白剤で白くなるみたいけど、まぁ茶色のままでいいかぁ。
これは手間が省けていいかも。


これにしようと決め、当初はこの方法でたわしにする予定だった。
そしてヘチマを放置。
ところが。
黄色くはなったものの、待てど暮らせど枯れる気配がない。

改めて、ヘチマの持つ「水分を抱える力」と、ヘチマ水のパワーを再確認‼️
このまま待ってても、いつになればたわしになれるのか、せっかちな私は苦痛になり、、、


③お鍋で煮る方法を選択することに。


ヘチマたわしの作り方

茎を切断してもなお、ぶら下がっているヘチマたち。
少しずつ、黄色くなってきた。
枯れるのをしばらく待つも、黄色いまんま。


待ち切れず収穫し、お鍋でぐつぐつ煮る方法でタワシ作りに挑戦することにした。

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★ヘチマたわしの作り方★①ヘチマを好きな大きさに切る。
②お鍋で煮る。
③皮を剥がして洗う。
④数日間干す。


①収穫したヘチマを、輪切りや縦割りに切ってみた。
想像してたよりも、果肉は普通に瓜やなぁって感じ。

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ただ、包丁を入れた時の感触は、瓜じゃない。
包丁で切ったことのないような、切れ味悪いと言うか、包丁が悪くなりそうな感じ。

輪切りにしたものは種が取りやすかったので、取り除き取っておいた。


②切ったヘチマをお鍋に入れ、ひたひたに水を入れたら、火にかける。
温度が高くなるにつれ、少しずつ繊維がハッキリとしてきた。


30分ほど湯がくとワタがなくなり、皮と繊維だけになった。

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皮だけが柔らかくなり、自然に剥けそうなぐらいに。


③ザルにあげ、流水で洗いながら皮を取り除く。
簡単に、ずるりと剥ける。
皮の残りや種をきれいに取り除き、きれいに洗う。
この時取り除いた皮や種も捨てずに取っておく。

なんかタワシっぽくなってきた。

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火を通すことで普通に皮が柔らかくなり、逆に果肉は繊維がハッキリしてきて固まってくる。
このミステリアスさがたまらん‼️


④数日間干して、よく乾燥させる。
よく乾燥させたら、ヘチマたわしの出来上がり‼️

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繊維が柔らかめのたわしになってしまったけど、私にはちょうどいい感じ。


ヘチマ風呂

③で捨てずに取っておいたヘチマの皮と種を使って、ヘチマ風呂を楽しむ。
天然の入浴剤。

★ヘチマ風呂★①残しておいた皮と種を、さっと洗う。
②ネット状のものに入れる。
③②を湯船に投入し、湯張りする。


①とっておいたヘチマの皮と種を、さっと軽く洗う。


②そのままネットに入れる。
私は、不織布の排水口ネットを使用する。
中身が出ないように、2重にして結ぶ。
カーゼを2重にして包んでもいいし、何でも代用できる。


③お風呂に②を入れたら、ヘチマ風呂のセット完了。
いつも通り、お風呂の湯張りをする。

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入浴しながらネットを揉んで、エキスがお湯に行き渡るようにする。
お湯がほんのり黄緑っぽくなってくる。
湯上がりは、つるつるすべすべ。


ヘチマの種からエキスを抽出する

ヘチマを切った時に取り出した種は、捨てずに大切に残しておき、エキス抽出する。


エキス抽出には、火を通してない種を使用する。
抽出したエキスは、手作り化粧品の材料として、長期保管できる。

★ヘチマの種エキス抽出方法★①種をカラカラに乾燥させる。
②純米酒に浸け込む。
③数ヶ月放置。


ヘチマの種は、洗わずそのまま乾燥させる。
洗ってしまうとエキスが薄くなる。
洗わなくても、果肉に守られていたので大丈夫。


カラカラになるまで、乾燥させる。
ヘチマを煮た後に取り出した種は、火が通ってしまってるので、エキス抽出には向かない。
火が通ってない種だけを使用する。


②消毒した清潔な瓶に、乾燥させた種を入れる。
上から純米酒を注ぎ入れる。
種がしっかり全部浸かるぐらいまで。


純米酒の原材料は、お米と麹のみなので、お肌にも優しい。
お酒なので、殺菌&防腐効果もある。

長期保管用のエキス抽出には、私は純米酒を使う。
焼酎を使用する方法もあるらしい。


③数ヶ月そのまま放置。
時々、シャカシャカ振る。
数ヶ月寝かせたら、ヘチマの種エキスの出来上がり。
何かしらと、美容目的に使える。

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エキスが出た後の種も捨てずに、ヘチマの種風呂を楽しんでから捨てる。


色々なエキス抽出

謎の肌荒れによって、ヘチマ水と出会い、私の化粧品事情がガラッと変わり。
美容液もクリームも石鹸も、手作りするようになった。
今では、化粧品に使用するエキスの抽出までしている。


熱を通さず、素材の栄養素を最大限活かし、なおかつ滅菌&防腐処理もできる方法で、エキスを抽出したい。
そんなこだわりから、お米と麹のみで作られた純米酒を使うようにしている。


特に、エキス抽出の素材がたくさんあり、長期間保管したい時には純米酒に浸ける。
素材が少しだけの時や、もう少し保湿が欲しい時にはBG抽出(ヘキサンジオール)する時もある。


料理を作る時に健康を気遣い、無農薬野菜や化学調味料未使用のものにこだわったりするのと同じ。
なるべく、自分の選んだ食材で手作りしようと思う。


結局のところ、化粧品作りと料理は通ずるものが多く、料理を作る感覚で作っているので、さほど面倒でもなく。
ギダチアロエやドクダミ、紫根や紅参、さらには西洋ハーブなど幅広くエキス抽出している。


油溶性のエキスを抽出には、ホホバオイルやココナッツオイルを使う。
もちろん使用するオイルは、手が加えられていない未精製のものだけ。
油溶性エキスは、マッサージオイルやクリーム作りの材料として使用している。


最近は、採取したヘチマ水にギダチアロエエキスを5%ほど入れて、化粧水として使用するようになった。

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これがまた、私の肌によく合う。


ギダチアロエ・ドクダミ・ローズマリー・アシタバ・ユキノシタなど、エキス抽出するための植物を育てることも楽しむようになった。
もちろん、無農薬。


来年もまたヘチマを育て、自らでヘチマ水を採取し、たわしを作りたい。
次は、茎を切断した後の葉っぱや茎を乾燥させて、お茶にしようと思っている。
ダイエットに良いのだとか。

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